平成13年うづき(4月)27日

 25日、予定どおり「小松左京マガジン」第二号(巻)が印刷所より届いた。我ながら充実した内容と感心。「上方大衆芸能裏面史」で紹介されている写真は、わかる人にはとても貴重で懐かしいもの。澤田隆治氏の蒐集力にあらためて感謝。掲載しきれなかった大阪松竹少女歌劇(OSK)のプログラムをみた元OSKの女優、米朝師匠夫人は、身体が震えたという。
 26日、『季刊大林』のために、東浩紀さんと対談。今回はこちらから頼んだのだ。プラトンの「アカデメイア」復元特集で、哲学すること、これからの知性、アカデミズムの将来について話した。「帝国型の知」と「コミュニティ型の知」という分類は、なかなか面白かった。

 平成13年うづき(4月)9日

 6日、いつもは第二金曜日にやっているフロンティア3000の研究会を千里クラブでやる。私の昔からの問題意識にあるこの宇宙の誕生と生命の発生について、森本マーキー(雅樹)と石毛(直道)さんと若手を交えて、久しぶりに固い議論をかわす。
「この宇宙」が誕生して、様々な原子ができて、高分子になって、タンパク質ができ、生命のもとができて、現在地球上にあるような生命体になって、というプロセスは、スリリングでいつ考えても不思議で感動してしまう。
また、「生命体」の定義も、考えると面白い。岩石だって、他者を認識して考えているかもしれない、なんて意見も出た。
 翌日、7日は、民博(国立民族学博物館)の花見だった。万博記念公園に酒と食べ物を持ち寄って、2〜30人の大宴会だ。広大な庭園に桜の木の林があり、芝生に多くの人たちが寝っ転がったり手ん手に宴を張っている。博物館からかなりの距離があって、歩けるかとちょっと心配したが、桜に見とれながらいつの間にかたどり着いてしまった。われわれのグループは子供から老人、外国人も含め得体の知れない構成で、桜をみるよりもおしゃべりに花を咲かせているのだから、端から見たら異常に写っていただろう。初夏の陽気で風もなく、花見日よりの一日だった。私は、酒も飲まず、夜6時半までつきあうことができた。

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