前月へ

 平成16年神無月(10月)25日

 気がついてみれば、10月の下旬。2ヶ月もご無沙汰してしまった。
9月は、さすがに疲れてしまって、9月2日に小松左京賞の選考会で東京へ行ってSF作家クラブの総会に出席して以来、出かけなかった。
オニ秘書は、長崎に「ちきゅう」という海底掘削探査船を見に行ったり、フロンティア3000研究会で大阪に来たり、西宮で「心中天網島」の公演に来たり、飛び回っていたようだがね。
 9月30日に宮部みゆきさんと対談するために、東京に来て、翌日は、小松左京賞の授賞式がキャピタル東急ホテルであった。
宮部さんとは、推理作家教会のパーティですれ違っても、ゆっくり話をする機会がなかったが、こんど光文社文庫から出た女シリーズ完全版『旅する女』に解説文を書いていただいたご縁で、イオまでご足労いただいてお話をしたのだ。おきゃんで芸達者な辰巳芸者の気っ風で、楽しいひとときだった。その時の様子は、『小説宝石』11月号に掲載される。

 10月1日の小松左京賞の授賞式で有村とおるさんに初めてお会いした。堂々たる「おとな」で、新人作家として「おとな」の文学を書いてもらいたいと伝えた。
あとは、春樹事務所のファッションショーのようなアトラクションで、会場は盛り上がっていた。

 と暢気に一月前のことを話していると、23日(土)の新潟中越地震の様子がどんどん明らかになってきて、大変なことになっているらしい。阪神大震災の山間部版のような被害だ。今年は台風も大きな被害を残したし、日本列島はズタズタですな。