『小松左京全集完全版』第7巻

30回目の配本は、江戸時代の戯作「東海道中膝栗毛」にならって、げじげじ長屋の牙次郎と与太八の時空を超えた珍道中物語『時空道中膝栗毛』とその続編の『時也空地球道行』。解説の桂米朝師匠が指摘なさっているように駄洒落の出典は、川柳から歌舞伎、常磐津清元、落語、神道、仏教、拝火教、イスラム教……。メチャクチャなところが小松左京的。さぁて、お代は見てのお帰り、というわけにはいきませんが。

 『時空道中膝栗毛』
  1976年11月16日〜1977年5月14日
  「報知新聞」連載

  1977年9月 文藝春秋刊

 『時空道中膝栗毛―後の巻
   時也空地球道行』
  1987年3月8日〜11月29日
  『週刊読売』連載

  1988年4月 読売新聞社刊

 解説:桂米朝
    (1981年文春文庫『時空道中膝栗毛』より)

ISBN978-4-903624-07-5  4572円(税別)
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