『大震災'95』河出文庫版
1995年(平成7年)1月17日、阪神淡路大震災を箕面の自宅で体験した小松左京が、4月から一年間毎日新聞に連載したルポの文庫版。「この私たちの体験を風化させないために――」。少年期を過ごした故郷、阪神間の崩壊した風景が小松の目に映るのは、第二次大戦の空襲以来、二度目だった。今度は、『日本沈没』の作者として、この崩落の現象を冷静に分析。様々な人々に取材して、この体験を未来に活かすよう、身を削って書き続けた名著。巻末に「阪神大震災の日 わが覚書」と「自作を語る」を収録。
ISBN978-4-309-41124-8 950円(税別)