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 平成15年(2003)かんなづき(10月)17日

 音楽評論家の伊藤強さんと会う。来年、ラジオのある放送局で、彼と「歌でつづる日本の庶民文化史」について語る番組をやることになっているので、紹介してもらったのだ。報知新聞の芸能記者をしていたというだけに、古いことをきっちりと調べていらして、「それはリンゴの唄からはじまった」(駸々堂)という本も出している。それが面白いのだ。ただ、これは戦後のことだけなので、私が覚えている戦前の唄、替え歌、コマーシャルソング、軍歌などについて語りたいのだ。早く番組をはじめたい!

 平成15年(2003)神無月(10月)10日

 今日は、本来の「体育の日」だが、休日が13日に変わってしまったので、単なる二金会、フロンティア3000研究会の日だ。
今回は、大中咲子さんがトリガーワークスといって、アメリカのトリガー博士が開発した「気持ちよさを知って自然治癒力をアップする」治療法を、実演してくれた。
まだ20代の若い女性で、京都大学で高坂正暁先生の最後の学生だったらしい。私は遠慮したが、実演してもらった人は、みな雲になったように体が軽く感じるとのことだった。身体は同じことでも「こんなにできる」と思うのと、「これしかできない」と思うのでは、脳から神経への発信が変わってしまうので、「気持ちよい」感覚を脳に繰り返し教えると、自律神経に働きかけて、本当に体の調子がよくなるようなのだ。「笑う門に福来たる」と言うように、笑うことも免疫力を高めるらしい。私も子供にできるだけ「美しいものをたくさん知ってほしい」と書いたことがあるが、「美しいもの」「美味しいもの」「楽しいこと」「気持ちいいこと」の喜びを実感して知っていれば、いつか本当に苦しいことにぶつかっても、どこかでその記憶を脳が呼び戻して、身体を治してくれると思うのだ。身体と心は一体だから、苦しさから立ち直る気力もわいてくる。土岐憲三先生との対談で、WHOが、Mental Health, Physical Health, Social Health に あらたにSpiritual Healthを加えたという話がでたが、人間の身体は本当にデリケートで複雑なものだ。

平成15年 神無月(10がつ)3日

 緊急で、吉朝からメールが来たので、変則で書きます。
 実は、今日、吉朝の独演会が東京の国立演芸場であるのだが、私も日経大阪の急な依頼で土岐憲三先生との対談が入り、オニ秘書も行かれなくなってしまった。これからの上方落語を背負う、若手実力者ではあるが、どうも東京では今ひとつ知名度が低いようだ。チケットの売れ具合が悪いようなので、SOSがきた。どうか、東京圏の人、見に行ってやってください。