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平成15年卯月(4月)27日
昨日は、20年ぶりの書店でのサイン会のため、大阪から東京の表参道に直行した。青山通り沿いの青山劇場子どもの城には、なつかしい岡本太郎さんの彫刻が天に諸手を広げて立っている。隣には国連大学が威風周囲を圧し、その広々としたプラザの奥にウィメンズプラザ、住宅整備公団、コスモス青山があって地下二階のガーデンフロアにサイン会場の青山ブックセンターがある。テラスにガーデンチェアがあり、ガラス張りのビルの隙間はゆったりとした吹き抜けの庭という雰囲気でなかなかいい。ところが建物内はなんと全館「禁煙」!
ニコチンを吸いだめして、サイン会場に入っていくと、すでに十人以上が椅子に座って待っていてくれた。モニターからは映画が流れ、カセットプレーヤーからは私の希望で挿入歌をエンドレスで流してもらった。4時過ぎてから駆け込んできた人が二人いたが、彼らには外のテラスでさせてもらった。その一人がなんと20歳の青年。「さよならジュピター」は小説でしか読んだことが無く、映画はまだ観ていないとのこと。好きな作品や感動したフレーズを熱っぽく語ってくれ、私としては、こんな若い人がまだ読んでくれて感動してくれることをしって、とても嬉しかった。最後の整理券番号は31だったから、結構高いDVDを31人が購入してくれたということだ。ありがたいことだ。でも、ご損はかけていないと思います。
終わってからイオで打ち上げ。
コマケンの人間がぼつぼつと集まってくれて、結局、神田でやはりサイン会をしていたとり・みきも田北君といっしょに合流してくれ、13人にもなった。いや実に幸せな一日だった。
平成15年うづき(4月)11日
大阪で毎月やっている二金会・フロンティア3000研究会。4月は奈良県桜井市箸中にある三輪そうめん山本本社に新大阪から近畿タクシーのバスを仕立てて集まった。
三輪そうめん山本の山本社長と米朝さんが、ある会合で「そうめんを題材にした落語、『そうめん喰い』くらいしかありまへんな。新しい落語出来たら面白いですな」「そら、おもろいな」、という会話があり、そばにいた石毛さんも「そら、おもろい」とのって、さっそく小佐田(定雄)はんに頼んでつくってしまったのが「恋そうめん」。そのネタおろしの会を、そうそうたる実行委員会で200人から集めて行ったのが、今回の「糸依寄席」。吉朝が「恋そうめん」、米八が曲独楽、米ヤン(米朝さん)が「茶漬間男」をやった。
あいにくの小糠雨降る中ではあったが、バスで日本古代史をひもときながら(小松多聞の解説)、唐古・鍵遺跡を見、卑弥呼の墓といわれる日本最古の箸墓遺跡をながめ、大和三山を横に見て、三輪そうめん山本で流しそうめんをご馳走になり、寄席で笑い、今どき珍しい江戸独楽の曲芸を見、おいしいお酒と馬刺を食べて、楽しい一日であった。
平成15年卯月(4月)7日
今日は鉄腕アトムの誕生日!
あちこちで、アトム誕生のイベントが催されているが、わたしも阪大フロンティア研究機構主催のアトム誕生記念講演会「50年目の夢、50年後の夢」に聴衆として参加するため、大阪中央公会堂に出向いた。
昨晩は、手塚プロダクションからもらった「アトム時計」が、4月7日零時に目覚めるから、とイオで見守るスタッフといっしょにテレビ電話を通じて立ち会い、「その瞬間」をシカト目撃した。やれやれ。さぁ、これからのロボットはどのようになっていくのだろうか。ROBODEXに出品されているロボットを見ても、日本でのロボットは、人間とのコミュニケーション・インターフェイスをどんどん人間的に優しく、楽しいものになってきている。こうゆうものを見ると、長生きしたいなぁと思う。