『小松左京全集完全版』第41巻

29回目の配本は、小松左京が書いた解説文を集めた『読む楽しみ語る楽しみ』と『机上の遭遇』を収録。
解説は、『読む楽しみ語る楽しみ』のために中島梓さんが書いて下さったものです。



『机上の遭遇』 (1982年11月集英社刊)
 巨人の輪廓――江戸川乱歩
 山岳と地下世界のロマン――国枝史郎
 「不良少年(ろまん・ぴかれすく)」小説――牧 逸馬
 高木文学への私見――高木彬光
 戯作の真骨頂――山田風太郎
 『壁』の思い出――安部公房
 酔わせる話術――司馬遼太郎
 洗練された「花」――結城昌治
 批評の「毒」をふくんだ小説――小林信彦
 「学兄」としての米朝師――桂 米朝
 現代大阪女語作者(いまのなにわのめがたりびと)―田辺聖子
 成熟した女の視点――夏樹静子
 “ドカッ”と私の前にあらわれたプロSF画家――生頼範義@
 この人は本当に日本人か?――生頼範義A
 「SFは絵」の実践者――加藤直之
 家族の一員としての“妖精”――藤子不二雄
 「ナントカと天才は紙一重」――モンキー・パンチ
 体験としての漫画史
 ノヴァ! を待つ――難波弘之
 美しく精悍な「生き物」――柴田三雄
 桑原学校のこと――桑原武夫
 今西学の示唆するもの――今西錦司
 “生の哲学(フィロソフィエ・デス・レーベンス)”の復権について―梅原猛
 「内部の友」とその死――高橋和巳
 「士大夫」としての作家――山崎正和
 友をもつなら食いしん坊――石毛直道
 “太陽の塔”そして……――岡本太郎

*「若い子供漫画家たち――関一彦」は28巻、「高橋和巳の姿勢――高橋和巳」は29巻に収録されています。
『読む楽しみ語る楽しみ』 (1981年2月集英社刊)
 「はなし」と「語り」の魅力――星 新一
 スピーディなジャズ的SF――筒井康隆@
 船場の散財――筒井康隆A
 ハイカラな凝り性――広瀬 正
 SFによる「歴史の相対化」――豊田有恒@
 ぽれみすと・るぽるてえる・いすとりあん――豊田有恒A
 不屈の闘志のすこやかさ――矢野 徹
 ビッグ・スケールの行動派――田中光二
 繊細でリリカルなハチャハチャ――横田順弥@
 SFの“SF的”ビブリオグラフィ――横田順弥A
 正攻法のパンチの重み――堀 晃
 ニュー・ゼネの申し子――栗本 薫
 おとなの冒険ロマン――生島治郎
 小さなハードボイルド論――三浦 浩
 “絵”にする度胸――藤本義一
 おとなの女性の「明るさ」――田辺聖子
 海への孤独な旅――石原慎太郎
 壮大な「第二歩」への期待――高橋和巳
 一生の「公案」――桑原武夫先生と私
 「都会」と「自然」の狭間で――開高 健@
 食う・飲む・釣る――開高 健A
 滂沱の涙――開高 健B
 可食的開高健論――開高 健C
 「語り手の才」――開高 健D
 三つの「日本人による日本・日本人論」――岸田国士・佐藤忠男・会田雄次
 アイデアのひらめき、センスのよさ――加藤秀俊
 “運命”としてのヴィジョン――木村恒久
 「音」によるSF体験――冨田 勲
 風土記の再生――寺河俊人
 繊細な感受性――手塚治虫@
 すばらしい発想のひろがり――手塚治虫A
 手塚マンガのもう一つの秘密――手塚治虫B
 SF&スラップスティック・ギャグ――石森章太郎@
 「若衆文化」――石森章太郎A
 怪物(ベム)の世界――石森章太郎B
 『佐武と市』そして章さんのこと――石森章太郎C
 ドタバタ・アクションの秀抜さ――モンキー・パンチ
 「大四畳半」からの宇宙旅行――松本零士@
 『銀河鉄道999』のもう一つの出発駅――松本零士A
 「女性特有」の青春の感性――萩尾望都
 かぎりないみずみずしさと若々しさの中に――竹宮恵子
  


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